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後味の悪い話 その170 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/10(水) 17:06:56.50 ID:WNWZRj530
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後味の悪い話 この169 [無断転載禁止]©2ch.net
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1489674100/

169 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 19:32:06.19 ID:OeGJQmqc0
「野性の眼」1967年のイタリア映画

ドキュメンタリー映画の巨匠、グァルティエロ・ヤコペッティ
彼は撮影中に「ヤラセ」を行うことでも有名だった
実在した映画監督をモデルにしたドラマ

あらすじ
サハラ砂漠を一台のジープが走っている
乗っているのは監督、若い女優とその夫、撮影スタッフ達だ
ジープはガゼルという草食動物を追っていた

監督は逃げていくガゼルが力尽きる場面を撮りたかった
だからガゼルが死ぬまで車で追い回すつもりだ
女優はこの酷い撮影をやめるよう監督に懇願する

彼女の願いを聞き入れるかのように車は止まった
ガソリンが無くなってしまったのだ

砂漠の真ん中から、徒歩で町まで移動することになった
やがて水もなくなり、彼らは脱水症状におちいる

ついに一歩も動けなくなり、その場に倒れこむ
すると監督はカメラを回し始めた

監督は女優にインタビューする
「この状況で、あなたが一番欲しい物はなんですか?」
『み、水よ・・・』
「もし水を渡すと言ったら、夫の前で私とエッチできますか?」
夫は撮影をやめさせようとするが、力が出ない

その時、タイミング良く車がやってきて、彼らは救助された

170 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 19:34:14.47 ID:OeGJQmqc0
実は、一連の出来事は全て監督が仕組んでいた
ジープのガソリンも監督がわざと少なく入れていた
彼は極限状況に置かれた人間の様子を撮影したかった
しかし女優はそんな事を知る由もない

その後、女優は別の仕事の為に夫と帰国する予定だった
しかし監督は彼女を気に入っており、次回作に起用したかった

若くて美しい女優が世界各地の野蛮な土地に赴き、
その現状をリポートする
それは面白いドキュメンタリー映画になるに違いない
監督は女優を引き止める為、彼女を誘惑する

映画のモデルとなったヤコペッティ監督は実際に色男で、
数々の女性と浮き名を流してきた

女優は夫を捨てて、監督の誘惑に乗った
そして彼らは半ば駆け落ちのように映画撮影の旅に出発した

171 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 19:36:19.83 ID:OeGJQmqc0
撮影隊は東南アジアの山奥にある寺院にやってきた
そこではアヘン中毒患者の治療を行っている
患者達は藁のベッドに寝ており、寺院は静寂に包まれていた

「インパクトが足りないな」
監督はそう言って寺院の職員に金を渡し、何やら指示を出す
すると職員達が木の棒を持ってきて、患者を叩き始めた

叩かれ悲鳴を上げる患者達を見て、監督は嬉々としてカメラを回す
「そうだ、良いぞ!棒で叩いてアヘンの毒を体から追い出すんだ
 これがアヘン中毒の新しい治療法だ!」

女優はそんな状況を直視できず、目を覆っている

ホテルに戻ると、女優は監督を激しく非難した
こんな酷いヤラセを続けるつもりなら帰国すると言う
監督は説得しようとするが、構わず彼女は帰り支度を始めた

突然、監督は彼女をベッドに押し倒し、無理やり唇を奪う
彼女は抵抗しようとしたが、やがて彼を受け入れた

172 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 19:38:36.47 ID:OeGJQmqc0
翌日、少しだけ反省した監督は女優を観光に連れて行く
美しい景色、珍しい建物の数々を見て彼女は喜ぶ
監督もそれを満足そうに見守る

別の日、彼らは蝶を自在に操るという男の取材に来ていた
だが実際はこれもヤラセで、男はただ踊っているだけだ
蝶は撮影スタッフが風を送って飛ばしている

「インパクトが足りないな」
監督はそう言って、男に蝶を食べるよう指示する
男はなかなか言われた通りにできない

監督は自ら蝶をむしゃむしゃと食べてお手本を見せる
女優は、こんなバカバカしい演技指導を
一生懸命やっている彼を見て、思わず微笑む
こんな撮影ばかりなら、悪くはない

しかし取材はベトナム戦争の渦中へと踏み込んでいく
監督はさらなる衝撃映像を求めていた

彼はベトナムで現地の銃撃戦を隠し撮りしようとする
しかし兵士に見つかってしまい、酷いリンチを受ける
監督はスタッフに抱えられ、血まみれでホテルに戻ってきた

「俺が殴られているのを撮影できたか?」
彼はスタッフにそう聞くと、そのまま眠ってしまう
女優はそんな彼を心配しながらも、優しく介抱した

173 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 19:40:32.25 ID:OeGJQmqc0
撮影隊に新しい情報が入ってきた
ゲリラが現地のナイトクラブで爆弾テロを起こすらしい
監督はその情報に飛びついた
店内から爆発の様子を撮れば、凄い映像になるだろう

危険極まりない撮影にスタッフ達は猛反対した
ガセネタかもしれないが、通報するべきだと言う
監督はそれに反論するが、誰もまともに聞こうとしない

外で一人佇む監督に、女優は話しかける
もちろん、撮影に行くのをやめさせる為だ
しかし監督は首を縦に振らない

女優はあきらめたように言った
どうしても行くというのなら、私もついていく

監督は女優と見つめ合った
最初は彼女をリポーターとして利用する為に近づいたが
今では彼女を本当に愛していた

174 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 19:42:39.07 ID:OeGJQmqc0
夜になり、撮影隊はナイトクラブへ到着した
しかしスタッフ達は店内に入ろうとしない
これ以上、無茶な撮影には付き合えないからだ

監督はスタッフからカメラを受け取り、女優に話しかける
「君はここで待っていてくれ、良い映像を撮ってくるから」
彼は一人でクラブに入っていく

店内は賑わっていた
男女が楽しそうに酒を飲み、ゆったりとした音楽の中で
チークダンスを踊っている
踊る人々を撮りたい、という建前の撮影許可は取ってある
監督はカメラのセットを始めた

もし本当に爆弾テロが起こったら、大勢の客が死ぬだろう
自分も死ぬかもしれない
カメラを操作する監督の手は震えていた
爆破の予定時間は刻々と迫っている

外でスタッフ達はクラブの外観を撮影していた
女優は監督が心配でたまらず、目に涙を浮かべながら待っている
爆破の予定時刻は過ぎていた

突然、大きな爆発音が鳴り響いた
クラブの入り口は吹き飛び、コンクリートの破片が飛び散る
そして店内から血まみれの人々が逃げ出してくる

スタッフと女優は店内へ入っていく
中は地獄の様になっていた

175 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 19:44:35.62 ID:OeGJQmqc0
粉塵が舞う中、監督はカメラを抱え女優に呼びかける
「やったぞ!最高の映像が撮れた!傑作だ!」
彼は怪我をしていたが、生きていた
多くの無残な死体が転がる中、女優は安堵の表情を浮かべる

その時、クラブの天井が崩れてきて彼女に直撃した
監督は女優に駆け寄り、外に運び出す
しかし彼女は既に息絶えていた
彼はその手を握り、うなだれる

現場は悲しみに包まれ、スタッフも撮影の事など忘れて意気消沈している
そんな彼らに監督は声をかけた
「カメラを回せ」
カメラマンは呆然としている

「最愛の人を失って嘆き悲しむ、この俺を撮れ!」
そして撮影は再開された

今まで人の死や悲劇を平気な顔で撮り続けてきた男の眼には
涙があふれていた

176 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/05/18(木) 20:11:19.68 ID:N27Klck+0
Q・クェンティン「ある殺人者の肖像」1942年

貴族で名士で金持ちで、喉頭癌で発音が不明瞭で、不格好で、旧弊な程信心深く、善意にあふれ、14歳の一人息子を溺愛している父親。
当の息子は父親を煙たく思い、殺す。
父親は時限ロックつきの金庫室にこもって仕事する日課があるので、機械いじりが得意な息子は泥棒よけのアラームと偽り時限ロックを狂わせる自作装置を設置。
仕事中に密閉された金庫室に閉じ込められた父親、夫人宛に喉頭癌の痛みに耐えられないという内容の遺書を書いて拳銃自殺。
息子宛には…きっと、全てを許すと書いてあったのだろう。息子は封も開けずに焼き捨てたが。

この息子、アリバイ工作と証人づくりのために親しくもない学生。屋敷に招待してるんだよね。
この学友が当時は殺人だと思わず、大人になってからもしかしてあれは…!って思い当たるのが後味悪い。

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