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後味の悪い話 この169 [無断転載禁止]©2ch.net

480 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2017/04/12(水) 10:19:19.37 ID:tY5DbLWd0
吉村昭「赤い人」
土地が砂岩質で作物が育たず潮が複雑で魚もそれほど取れない漁村。
男が出稼ぎしてなんとか成り立っているが、常にギリギリの生活を強いられていた。
主人公の父親も数年前に出稼ぎに行ったまま帰ってこない。
極限とも言える状況で村人たちが唯一希望を持っているのがお舟様。
潮が複雑なため、時折難破船が漂着する。船の積み荷を奪い、喰えるものは食い、売れるものは売る。
犯罪行為ではあるが、村人たちは生きる為に難破船を神様として迎えることで正当化していた。
今年もお舟様がやってくるのだが、妙なことがあった。
20ほどの朽ちた死骸は一つ残らず赤い服を纏っていたのだ。しかもわずかな食糧の他は何もなかった。
村人は珍しい赤い服を奪い合うようにして家へと持ち帰る。
しばらくして村に奇妙な死者が出る。
顔に赤い斑点ができ、数日もすると高熱と共に激しいおう吐を繰り返し死ぬ。
変なものでも食べたのだろうと高をくくっていたが、それは次第に村中に広がっていった。
主人公の妹も母も死ぬ。主人公も病にかかったが、何とか生き延びた。
村は数人を残し、全滅。
村長は数人になった村人たちに詫び、自ら命を絶った。
残った村人は村にいてもしょうがないと村を出る。
父が返ってKるるかもしれないと村に残った主人公だったが、数日待っても父は帰らない。
あきらめて山に向かう主人公。
街道の反対側から村へ続く道に見知った背の高い影が見えた。
駆け寄ろうとしたが、母も妹もそして村には誰もいないことをどう伝えてよいか
わからず、立ち尽くす。
父の影はより近づき、我が子の姿を見つけると大きく手を振った。

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