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後味の悪い話 その167 [無断転載禁止]©2ch.net

844 :本当にあった怖い名無し@無断転載は禁止:2016/12/13(火) 02:36:05.45 ID:sXz5gVOF0
画家は語り終えた
話を聞いていた者達は静まり返っていた
主人公は恐る恐る指摘する
「その物語にはオチが無いです。そして奇遇にもあなたも左目を隠しておられますよね……?その物語を作品として成立させるためにはオチが必要です……」
画家は答える「ええ、オチなら有りますよ、ここに」
画家は包帯に覆われた自分の左目を指差すと、包帯を外し始める
一同は固唾を飲んで見守る
包帯の下から現れたのは、
触角ではなく普通の左目だった
一同は緊張から解放され思わず笑ってしまう
画家の話は皆を怖がらせるための作り話だったのだ

やがて楽しい集いの時間は終わり、一同は解散してそれぞれの帰路に付いた
主人公と画家は帰り道が同じ方向であり、途中まで二人で一緒に歩いた
すると画家が主人公にこう言う「あなたはいい人だ。あなたには特別に私の秘密を教えてあげましょう」
「あの物語の中では言い忘れましたが、「触角」は折り畳むことが出来るのです」
「そして私のこの左目なんですがね、義眼なんです」
画家が左目の義眼を外すと、
眼孔から「触角」が姿を現した
主人公は悲鳴を上げる
画家は笑う「私を怪物だと思いますか?自分がどんな姿なのかも知らずに」
「約束しましょう。あなたの自画像をプレゼントしますよ」
画家はそう宣言すると、笑いながら走り去っていった

それから主人公は画家には会っていない
画家から作品が届いたが、主人公は見なかった
それが自分自身の本当の姿かもしれないのだ

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